ニュース

人を輝かせる

Let’s Play fashion! 2022公募型企業見学を実施

『世界にひとつだけのオリジナルウェアを高校生が企画』

 2022年10月22日(土)、12月3日(土)東京本部(ヒカリエ)にて、高校生を対象とした公募型企業見学を実施しました。当プログラムは、アダストリアのCSR重点テーマの一つである「人を輝かせる」に基づき、次世代を担う人材を支援、育成することを目的としています。2度目の開催となった本企画は、前回に引き続き多数の応募をいただき、今年度は13名の高校生が参加しました。



 当プログラムは、実際の商品企画に近い体験をしていただくため、10月と12月の全2回で構成されています。アダストリアの生産部に所属するデザイナー、パタンナー、生産MD(マーチャンダイザー)の約20名がアドバイザーとなり、参加者は自身の思い描く理想の洋服を完成させていきます。また、商品企画だけなく、座学やグループワーク、店舗研修なども行いました。



■1日目の実施内容
 プログラム1日目の10月22日(土)では、会社概要を説明し、グループに分かれて社内ツアーを体験していただきました。社内にあるアダストリアブランドの商品が常時並ぶプレスルームでは、知っているブランドの商品を手に取ったり、商品撮影スペースで撮影風景を見学したりと、普段は見ることのできない裏側の現場に参加者は始終ワクワクした様子でした。  

 次に生産部の担当者から「未来に繋がるモノづくり」についての講演を実施しました。商品がどのような工程を経てお客さまの手元に届くかを学んだ参加者からは
●    「自分の着ている洋服がこんなに長い工程を経ているなんて驚きました」
●    「サステナブルな素材を使用したアダストリア商品にはマークがついているなんて知らなかった」
といった感想いただきました。

 講演を聞いたあとは、待ちに待った商品企画のワークショップです。当社のサンプルの中から選んだ一着をベースにデザイン、生地、付属などを自分好みに修正し、自分だけの洋服にリデザインしていきました。アドバイザーである生産部スタッフの意見を真摯に聞く姿勢からは、理想の洋服を作り上げたいという参加者の真剣な気持ちが伝わってきました。この日のワークショップは生産工場に依頼する仕様書を作成するまでの工程を行い終了しました。



■2日目の実施内容
 プログラム2日目の12月3日(土)は、店舗見学と前回の続きとなる商品企画ワークショップを行いました。まずは、当社のブランド「niko and …(ニコアンド)」の旗艦店「niko and …TOKYO(ニコアンドトウキョウ)」にて、長い生産工程を経てきた商品がどのようにしてお客さまの手元に届いているのかを知っていただきました。参加者には店舗見学やスタッフインタビューを通じて、商品展示や商品企画に関してもお客さまの立場にたった目線が重要であることを学んでいただきました。参加者からは店舗スタッフへの積極的な質問があり
●  「配置が違うだけで商品の見え方に違いがでることに驚きました」
●   「将来、販売のお仕事もしてみたいので店舗スタッフの方のお仕事内容が知れてとても楽しかった」
との参加者からの感想が印象的でした。
 
 そのあと、本部ヒカリエにて前回に引き続き商品企画ワークショップを行いました。第1回目のプログラムで修正したデザインを再度見直し、最終デザインを決定しました。アダストリアからも第1回目と同じメンバーがアドバイザーとして参加し、サイズやデザイン、生地・付属品などを再検討しました。最終修正ということもあり参加者からは
●   「ステッチの糸を修正したい」
●   「生地の色味を少しだけ濃く変更したい」
などの前回よりも明確で細かな要望が飛び交い、より良いものへと仕上げたいという熱意が伝わってきました。

 この商品企画をもって、全プログラムが終了しました。参加者それぞれの個性とこだわりのつまった、世界にひとつだけの洋服は2月末に参加者の元へ届けられました。



全2回のプログラムの終了後、参加者からは
●   「将来、デザイナーかパタンナーになりたいのでより夢が明確になりました」
●   「自分で体験することでモノづくりの大変さを学びました。これからは洋服をもっと大切に着ていきたい」
などの声をいただき、将来の進路やモノづくりについて考えるきっかけとなりました。

 当社では次世代に向けた取り組みのほか、女性活躍の推進やLGBTQ+への理解など、さまざまな活動を行っています。今後もファッションで多くの人が輝ける社会を目指し、活動を続けてまいります。