私たちにとって「ファッションをもっと楽しむ」とは

Players File

みんなが共感できて、マネできる。そんな「モテ」を発信していく。

「Players File」では、さまざまな方法で「Play fashion!」を体現するアーティストを紹介していきます。今回登場するのは「モテるために生きてる」をコンセプトに、InstagramやTwitter、YouTubeなどのSNSメディアで発信を行う「ゆうこす」こと菅本裕子さん。彼女が考える「モテ」の正体や「共感」に対する考え方など、いろいろなお話を聞かせてもらいました。

「モテたい」に素直になったら、
「私も!」がたくさん届いた。

私の考える「モテ」は、男女問わずみんなに愛されること。でも「モテたい」と言うと「男性にこびている」「露出の多い服を着るんでしょ」みたいに、何となくネガティブに捉えられていたんです。確かに、アイドル時代や個人で活動をはじめた頃は男性ファンが多くて、私も彼らに向かって「モテ」を発信していました。そこで、「『モテ』をもっとポジティブな言葉にするにはどうすればいいんだろう?」と考えてみた結果、「もっと私の気持ちに共感してくれる人に向かって発信してみよう」と思ったんです。でも、男性が私に共感することは少ないだろうし、じゃあ女性全員が共感してくれるかと言えばそうじゃないし……そうやって突き詰めていくと、「ぶりっ子したいけどできない女の子」が思い浮かんだんです。「実はモテたい女の子」に向かって「モテ」を発信するようになると、SNSの反応がガラッと変わったんです。「ゆうこすのマネがしたい」「私もモテたい!」と言ってくれたり、「#ゆうこす現象」というハッシュタグをつけて私が発信したアイテムの感想をくれたりと、女の子からたくさんの共感が届くようになりました。



女の子の「共感」につながる、
等身大のファッションを。

共感を大事にしたいからこそ、私が何かを発信するときに意識しているのは、ファンの子たちが「マネしやすいかどうか」。だから、私が買ったり選んだりするものはぜんぶ「日本中の女の子が買えるもの」なんです。何十万円もするハイブランドのお洋服を着こなしたり、誰も持っていないオリジナルアイテムを身につけたりとか、そういうオシャレの仕方もあるけど、それは私がやるべきことじゃないと思っています。だって、他の誰もマネできないんじゃ、私のマネがしたいと言ってくれるファンの子たちを置いてけぼりにしているというか……私の考える「モテ」からはかけ離れちゃうんですよね。世の中にあるたくさんの「カワイイ」や「流行」を見つけて、発信して、みんなにどんどん共感してもらえたらなって思います。それが私の「Play fashion!」かな。

コンプレックスがあるからこそ、
同じ目線で発信ができるのかも。

実は私、ファッションに興味を持ちはじめた時期がすっごく遅くて。19歳になってからでした。アイドル時代は基本的に衣装を着るから、他人に私服を見られる機会が少なかったんですよね。住んでいた場所も田舎だし、おばあちゃんのお下がりとか着ていたし……だから上京して専門学校に入学したとき、周りの人がオシャレすぎてビックリしたのを覚えています。みんなから「ダサすぎる」とか言われて(笑)。毎日ファッションビルに通って、服や靴を自分で選ぶようになって、そこではじめてファッションの楽しさを知ったんですよ。すごく覚えているのが、ローリーズファームで7千円のショートブーツを買って、「これ高級な靴なんだよ!」と友達に自慢したとき。何故か反応が変な感じなんです。ローリーズファームは10代の女の子でも買いやすいブランドとして展開しているじゃないですか。当時はそういったブランドイメージや価格の感覚も全然わからなくて、「あれ?」ってなりました。だからファッションに対するコンプレックスも多いんです。そういう経験があるから、ファンの子たちと同じ目線での発信ができるのかもしれません。



「私だからできること」に挑戦して、
ファンを増やしていきたい。

インフルエンサーとしての活動はPRがメインですが、これからはもっと自分の力で何かを生み出せる人になりたいなって考えています。既にスキンケアやアパレルのブランドはつくらせてもらいましたが、これからはもっと「私だからできること」を増やしていきたいんですよね。今でも、ライブ配信を通じて商品を販売したり、Instagramのストーリーズを使って、ファンの子たちの意見を取り入れた商品開発を行ったりはしています。でも、これからはもっと他のジャンルにもアンテナを向けて、いろんなことに挑戦して、たくさんの人たちに「ゆうこす、おもしろい!」と言ってもらえるようになりたいんです。そのためにも、もっともっと頑張ります。


菅本裕子
(ゆうこす)

1994年、福岡県生まれ。2012年にアイドルグループ「HKT48」を脱退後、タレント活動に挫折しニート生活を送るも、2016年に自己プロデュースを開始、「モテクリエイター」という新しい肩書きを作り自ら起業。現在はタレント、モデル、SNSアドバイザー、インフルエンサー、YouTuberとして活躍中。10~20代女性を中心に自身のInstagramやYouTubeチャンネルで紹介するコスメ等が完売するなどその影響力は絶大であり、またライブ配信中に商品を販売する"ライブコマース"におけるパイオニア的存在。
Instagram、Twitter、LINE@、YouTubeなどのSNSのフォロワー120万人以上。近著に『SNSで夢を叶える~ニートだった私の人生を変えた発信力の育て方~』。

公式ブログ
Twitter @yukos_kawaii
Instagram @yukos0520
YouTube

Column

取材後は、アダストリア本部で店頭スタッフや、ブランドプレスたちを対象に「#ゆうこすアダストリア勉強会」の講師としてお話をしてくれた菅本さん。「共感を得られるSNS」をテーマに、ハッシュタグのつくり方、写真・動画の選び方、オススメアプリの紹介など、1時間半以上に渡って講演してくれました。各ブランドのPR発信も、これからはもっと共感が得られそうです!



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