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授乳しやすい服とは?先輩ママに聞いた授乳期に使える普段着と注意点

「授乳服って必要?」と母乳育児をしようと思っているママなら、一度はそんな疑問を持つのではないでしょうか。もちろん、授乳服は授乳するママにとってとても便利です。ただ、授乳期は一時的なので、わざわざ授乳服を購入すべきか悩む人も多いかもしれません。
この記事では、アダストリアで子育て経験のある社員193名に聞いた「授乳しやすい服」のポイントや、授乳期間に使える普段着をご紹介します。「授乳をもっと快適にしたい」「授乳後も使える服がほしい」と思っているママは、ぜひ参考にしてみてください。

<目次>
先輩ママに聞いた、授乳しやすい服とは?
授乳期に避けたほうがいい服
普段着でも授乳服として使えるおすすめのアイテム
授乳しやすい服を選んで授乳期を乗り切ろう

先輩ママに聞いた、授乳しやすい服とは?

GLOBAL WORK(グローバルワーク)やniko and ...(ニコアンド)、LOWRYS FARM(ローリーズファーム)など30以上のファッションブランドを展開するアダストリアで、育休取得経験のあるママ社員193名を対象に「授乳期の服装」について、2024年1月15日~1月29日にインターネットでアンケート調査を実施しました。
授乳していた先輩ママたちの年代は、30代前半が43.5%、続いて20代後半が24.9%、30代後半が23.3%、40代が5.2%、10代~20代前半が3.1%です。そのうち、外出先でも授乳していた人は7割以上に上りました。

授乳していた年代


授乳を行っていた場所


外出先で授乳するとなると、服選びを間違えると、授乳に苦労する可能性が。
授乳していた頃、先輩ママたちは具体的にどんな服をよく着ていたのでしょうか。授乳期によく着ていた服装は以下のようになりました。

<授乳期によく着ていた服装トップ5>
1位:ゆったりとした服 79.3%
2位:洗いやすい服 58%
3位:赤ちゃんの肌に優しい素材の服 47.7%
4位:汚れが目立たない服 34.2%
5位:シャツワンピース 31.1%

1位の「ゆったりとした服」には、ビッグサイズのトレーナーやセーター、Tシャツなどが該当します。「赤ちゃんを服の中に入れて授乳がしやすい」(30代後半ママ)、「授乳ケープなしで外出先でも気にせず授乳ができる」(30代前半ママ)といった「授乳のしやすさ」にママたちの支持が集まりました。ただ、それだけではなく、「授乳を始めて数ヶ月はおっぱいが張りやすくなるので、ゆったりとした服がいい」(30代後半ママ)といった意見もあり、ゆったりとした服は、いろいろな意味で授乳期に使い勝手が良さそうです。


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また、授乳するときは、母乳がにじみ出たり、赤ちゃんがミルクを吐き戻したりするだけでなく、よだれが付くなど、どうしても服が汚れがちなので、2位に「洗いやすい服」、4位に「汚れが目立たない服」がランクインしたのも納得です。授乳時はママの服が赤ちゃんに触れるので、3位の「赤ちゃんの肌に優しい素材」も大切なポイントといえます。


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5位にランクインしたシャツワンピースについては、「授乳時にも、卒乳後も使えるゆったりとしたシャツワンピースがおすすめ」(20代後半ママ)といった意見が多く寄せられました。中には「シャツワンピースを制服のように着ていた」(20代後半ママ)というママも。授乳がしやすいという理由で、ワンピースではない前開きのシャツが重宝したという意見も見られました。

その他には、「トップスとボトムスはセパレートのほうが授乳しやすい」という声が多く、「キャミワンピースはストラップを下ろせば授乳できるので重宝した」(30代前半ママ)、「授乳服は買わなかったが、授乳パジャマだけ買った」(20代後半ママ)などという意見も。

また、「”授乳ブラ”などインナーを授乳しやすいものにしておいて、服は自分の気分が上がる好きな服を着ていた」(30代前半ママ)など、妊娠前に着ていた服で外出しているという声も多くありました。

授乳期に避けたほうがいい服

授乳しやすい服がある一方で、授乳期には避けたほうがいい服があります。先輩ママたちによると、次のような服は避けたほうがいいという声が寄せられました。普段着を授乳服にする際には以下のような点に注意しましょう。

前開きではないワンピース

授乳期に避けた方がいい服は、前開きではないワンピースが挙げられます。アンケート結果によると、「授乳室だとしても全身脱ぐ感じになってしまう」(30代前半ママ)、「被るタイプのワンピースは本当に面倒」(20代後半ママ)、「丈が長く前開きでないワンピースやチュニックは、座ったときにお尻で踏んでしまってめくりにくい」(40代前半ママ)といった意見が上がりました。

ワンピースを選ぶときは、「前開きの、シワになりにくい生地のシャツワンピースを持っておくと便利」(20代後半ママ)なようです。また、前開きではなく、タイトで丈が長いワンピースやチュニックは、授乳時に脱いだり、たくし上げたりする必要があるため、避けたほうが良さそうです。

グレーなどシミが目立つ色の服

グレーなどのシミが目立つ色の服も、授乳期には避けたほうがいいでしょう。アンケート結果では、「母乳があふれてしまうことがあるので、グレーなど色の変化がわかりやすい服は避けたほうがいい」(20代後半ママ)、「母乳で服が濡れることもあったので、速乾性の生地だと外出時に助かります」(40代前半ママ)、「母乳が漏れてもあまりバレないように柄シャツをよく着ていた」(30代前半ママ)という意見もありました。

綿や麻など吸水性の高い素材はシミが目立ちやすいので、ポリエステルなどが配合された速乾性のある服や、シミが目立たない柄ものの服を選ぶのもポイントです。

伸びる服

伸びる服は一見良さそうなイメージですが、授乳期には避けたほうがいいこともあるようです。アンケート結果によると、「首がつまったオーバーサイズの服は、赤ちゃんが入ると意外と伸びてしまい、上からおっぱいが見える」(40代前半ママ)、「赤ちゃんがある程度自由に動けるようになってくると、襟元などを強い力で引っ張ってくるので、伸びにくい、よれにくい素材がおすすめ」(20代後半ママ)といった意見が上がりました。

伸びるやわらかい服は、ママにとっても子どもにとっても肌触りが良くて心地いいもの。ただ、子どもが小さいうちは好奇心から何でも引っ張ることがあるので、伸びたりよれたりしにくい服を選ぶこともポイントのひとつです。

綿100%のシャツ

授乳期に避けたほうがいい服には、綿100%のシャツも挙げられました。アンケート結果では、「授乳後にシワシワになっていることがあり、外出時に恥ずかしくなったことがある」(30代前半ママ)という意見がありました。

綿や麻、シルクなどは肌触りがいいものの、シワになりやすいというデメリットがあります。洗うたびにアイロンをかけるなど、ケアにも時間や手間がかかります。特に授乳期は、服を上げ下げする動作が増えるので、シワができやすいことは頭に入れておくといいかもしれません。

スタイルカバーができない服

スタイルカバーができない服も、授乳期には避けたほうがいいでしょう。先輩ママへのアンケートとは別に、先輩ママにヒアリングを行ったところ、「ボーダーの服は、おっぱいが垂れて見えたからやめた」、「すそがすぼまっているカシュクールタイプの服は、胸が大きいのが強調されるため着なかった」(30代ママ)といった意見がありました。

授乳期は胸が張りがちで、授乳しやすい授乳ブラを選ぶ人も多く、もともと着ていたブラジャーのサイズが合わなくなることや、補正は二の次になることが少なくありません。服の形や柄によっては、スタイルが気になることもあるでしょう。

普段着でも授乳服として使えるおすすめのアイテム

先輩ママの中には、「授乳期間は短いので、授乳専用の服はいらないと思います」(30代後半ママ)、「特に授乳専用の服はいらなかったです」(30代後半ママ)という意見もありました。
ここでは、普段着でも授乳服として使えるアイテムを見ていきましょう。

シャツワンピース


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普段着の中でも、シャツワンピースは授乳服としても活躍してくれます。「シャツワンピースだとお出掛けにも使いやすいからオススメ」(30代後半ママ)、「授乳専用の服はもったいない。授乳のしやすさであれば前開きのものがいい」(30代前半ママ)というように、授乳服は買わず、前開きタイプのシャツワンピースを授乳服代わりにしていた先輩ママがたくさんいました。

写真のシャツワンピ―スは、速乾、撥水、接触冷感の機能性素材。汚れてもすぐに拭き取れるので、赤ちゃんのお世話で着替える暇のない忙しいママには大助かり。やわらかい生地で、体のラインを拾わないシルエットなのもうれしいポイントです。

ロングカーディガン


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ロングカーディガンも、授乳服として使い勝手がいいようです。アンケート結果では、「前開きのカーディガンやシャツが授乳しやすくて便利です」(30代後半ママ)、「秋口からは大きめのカーディガンを持ち歩くようにしていた。カーディガンを前後逆にして手を入れて、後ろで一番上のボタンを留めるとケープのように使える。それに気づいてからは、服を気にしないで大きめのカーディガンを持ち歩いていた」(30代前半ママ)という意見が上がりました。

カーディガンを授乳ケープ代わりにできれば、外出時の荷物が減らせるのもうれしいポイントです。ある程度丈の長いカーディガンであれば、授乳期には大活躍してくれそう。カジュアルでありつつも洗練された雰囲気なので、授乳期以降もママの気分を上げてくれそうです。

裏毛のプルオーバーやカットソー、ジップアップパーカー


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裏毛(うらけ)のプルオーバーやカットソー、ジップアップパーカーなども授乳服として使えます。
裏毛は、裏パイルとも呼ばれ、裏地をパイル状に編み込んだタオルのような生地です。んわりとして赤ちゃんの肌に優しいだけでなく、吸水性や保温性、保湿性が高く、オールシーズン使えるのが魅力です。

カシュクールトップス


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アンケートによると、授乳期にカシュクールデザインの服を着ていたママも多く、やはり「授乳しやすい」「外出時に授乳服として使える」といった点がポイントになっているようです。
カシュクールのトップスを選ぶ際は、赤ちゃんの肌に優しい素材や洗いやすい素材、ゆったりとしたサイズを選びましょう。

ゆったりしたTシャツやセーター、ブラウス


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ゆったりとしたTシャツやセーターなどのトップス、ゆとりのあるブラウスも授乳服におすすめです。アンケート結果では、「オーバーサイズの服だと授乳ケープがいらずに車内授乳もラクだった」(30代前半ママ)、「オーバーサイズで赤ちゃんを服の中に入れても首元が開きすぎない服であれば、外出先でも気にせず授乳ができるのでおすすめ」(30代後半ママ)という意見が上がりました。


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写真のトップスはゆったりとしているけれどかわいく、首元も詰まりすぎず開きすぎず、おしゃれをあきらめることなく、授乳が終わっても重宝しそうです。


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また、1年を通じて強い味方となるのは、ゆとりのあるシャツスタイルです。写真のトップスは、ゆったりとしているのにオシャレなシルエットで、授乳期が終わっても長く活躍してくれそう。素材は、気持ちの良い天然素材やチクチクしないやわらかいものを選びましょう。

オーバーサイズでもすっきり見せたい場合は、首元の開き具合や袖の作りなど、華奢に見えるデザインを選ぶのがポイントです。オーバーサイズのトレーナーの場合すそをスカートにインすれば、着膨れ知らずのコーデになります。

授乳しやすい服を選んで授乳期を乗り切ろう

先輩ママのアンケート結果から、授乳しやすい服の条件は、「ゆったりとしている」「洗いやすい」「赤ちゃんの肌に優しい」「汚れが目立たない」であるとわかりました。また、わざわざ授乳用に服を新調しなくてもいいという意見が多かったのが印象的です。

先輩ママたちが、授乳服として使っていた普段着のアイテムは、前開きのシャツワンピースやロングカーディガン、裏毛のプルオーバーやゆったりしたTシャツ、トレーナーなどです。インナーのみ授乳ブラを身に付けて、妊娠前に着ていた服をそのまま着たり、授乳後も普通に着られる服を選んだりして、授乳期を上手に乗り切っていました。

今回紹介してくれたブランドスタッフのSTAFF BORDでは、他のスタイリングや使用アイテムがチェックできます。ぜひ授乳服の参考にしてみてください。

■コーデ紹介してくれたショップスタッフ
@Misayo
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@MAIKO
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@mai mai
@mani
@きわ
@つかぴー

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