私たちにとって「ファッションをもっと楽しむ」とは

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「ママ」「店長」「リーダー」、3つの顔を大事にした私らしいキャリア。

アダストリアでは、社員が「自分のキャリアを自分で描いていく」ためのキャリア拡大支援プロジェクト「キャリカク」を2022年秋よりスタートしています。今回登場する福本 亜美さんは、店長として働きながらアダストリア独自の取り組みであるキャリカクに参加。同じ施設に出店しているアダストリアブランドの店舗で働く店長をサポートする「館リーダー(※)」として活躍の幅を広げています。ママさん社員として働きながら、同施設で働く各店舗の店長から「頼りになる存在」として信頼を深める彼女に、さまざまなお話を聞いてきました。

※館リーダー(やかたりーだー):アダストリアが独自に設ける同じ施設内に出店している店舗のサポートを行う役割。


同じ場所で働く仲間として、
ブランドの垣根をこえたサポートを。

私は愛媛県松山市出身で、総合職としてアダストリアに入社するまではずっと地元で暮らしていました。入社後は兵庫や熊本などいろんなエリアで働き、結婚を機に地域限定職として再び松山へ戻ってきたんです。今は子育てをしながら、店長職と「館(やかた)リーダー」のお仕事を兼任しています。
「館」とは、商業施設やショッピングモールのこと。私はエミフルMASAKIというショッピングモールで働いていますが、館内にはアダストリアのブランドが計8店舗あります。7人の店長たちと日々関わりを深めながら、みんなの業務をサポートするのが館リーダーの主な役割ですね。


店長の仕事って、本当に多岐に渡るんです。お客さまへの接客や商品管理をはじめ、スタッフの教育や勤怠の管理、ブランド本部や商業施設と連携を取りながら店舗運営を考えるなど、お店や売上げに関わる業務をたくさん担っています。
自分も店長として働いているからこそ、忙しい日々を送る店長たちをどんな風にサポートするべきかを考え、いろいろと行動に移しています。例えば、定期的に館内での店長会を開いたり、各店舗の店長と面談をして運営やキャリアに関する悩みを聞いたり、新しく入ったスタッフに新人研修を行ったり……。
SV(※)やエリアマネジャーも店舗を訪問していろいろなサポートをしてくれますが、館リーダーはそれよりもっと身近な存在。店舗スタッフだけでは判断に困ることが発生したときも、同じ施設内で働いている私がいればすぐに頼れるし、気軽に相談できますよね。そうした細やかなサポートができるのは、館リーダーならではだと思います。

※SV (スーパーバイザー):出店エリア単位で複数店舗の管理を担当するポジション。


キャリアに悩む店長たちと一緒に、
新しい可能性を探っていく。

現在、館リーダーは全国に10名います。スタッフの教育や指導、競合ブランドの分析・データ化によって売上げアップの作戦を立てるなど、それぞれが担う役割はさまざまですね。私が特に力を入れているのは、みんなのメンター的存在になること。県外の違うエリアから転勤してきた店長がうまく馴染めるようサポートをしたり、長く働いているスタッフのキャリア相談に乗ったりしています。もともと相談に乗ったりするのが好きという自分の特性もありますが、四国エリアはSVやマネジャーの巡回が他地域より少ないこともあり、そのあたりは特に意識していますね。
館リーダーとして改めてみんなから話を聞くと、いろいろなことが見えてくるんです。例えば「店長の仕事も楽しいけど、もっと+αなキャリアを広げたい」や「実は指導や教育に関する仕事に興味がある」など。その人のやりたいことや考えていることに合わせて、「じゃあ、次の新人研修のこのパートを任せてもいいかな?」と提案してみたり、他に何ができるかを一緒に考えたりしています。店長たちとは以前から交流がありましたが、館リーダーになってからはコミュニケーションを取る機会がさらに増え、お互いの距離感がよりギュッと縮まったように感じますね。
私自身もそうですが、長く働くほどキャリアに関する悩み事もふえてくるんですよ。でも、みんなの相談を聞いて感じるのは、ネガティブな悩みというよりも、「もっと新しいことに取り組みたい!」というポジティブな悩みを持っている人ばかりだということ。店長になった「その後」に何を目指すのか、結婚や出産などライフスタイルの変化に合わせて、自分らしい働き方をどう見つけ出していくのがいいか……一人ひとり目指しているものやなりたいものが違うからこそ、みんなの話を聞くたびに「力になってあげたい」と思いますね。


ママとして、店長として、館リーダーとして……
両立のコツは、「やらない」を決めること。

子どもは今2歳半。まだまだ急に熱を出したりして、体調が安定しない日もあります。その上で店長や館リーダーを兼任していると話すと、「両立できるなんてすごい!」と言われることも多いですね。
でも、育休復帰直後は、それまで自分がやってきた仕事と子育ての両立すらうまくできていませんでした。自分のタスクを詰めこみすぎて時間内に業務が終わらなくて、延長保育をお願いしてまで働いて、急にエンジンが切れてしまったり……。
そんな私を見て、上司が「やらないリストをつくってみたら?」とアドバイスをくれたんです。そう言われて気づいたんですよね。私がいつも忙しそうに過ごしているだけでは、周囲にいい影響なんて与えられないなと。そこから少しずつ「時間がきたら必ず帰る」「全部自分でやろうとせず、人に任せる」を意識するようになりました。まだまだなところもありますが、両立できているのは一緒に働くスタッフや協力してくれる家族のおかげ。いつも本当に助けられています。
子育てをしながらキャリアの幅を広げることを、ハードルが高いと感じる人もいると思います。でも、その印象をいかにポジティブに変えられるかが私の役割でもあるのかなと。「私にはできない」ではなく、「私もやってみたい」と思ってもらえるよう、これからも頑張りたいですね。

店長のみなさんから、
福本さんの活躍ぶりについて聞いてみました!

取材日は、ちょうど月に1度の店長会の開催日。会議の司会・進行を務め、みんなにアドバイスをする福本さんの様子も撮影させていただきました。





さらにその後、3人の店長に集まってもらい、館リーダーとしての福本さんの印象について聞いてみました!


▼ジーナシス エミフルMASAKI店 店長/小田さん
新店舗オープンのタイミングで倉敷の店舗から松山に転勤してきましたが、福本さんには転勤当初からすごく助けてもらっています。商業施設によって細かなルールが違うので、転勤したばかりの頃は戸惑うことが多いんです。でも、福本さんが基本的なルールや気をつけた方がいいことを先回りして教えてくださったおかげで、スムーズに馴染めました。その施設や地域ならではの悩みをはじめ、個人的な相談にも気軽に乗ってくれる福本さんの存在は、とても心の支えになっています。私たちにとって、頼れるお姉さん的存在ですね。

▼ニコアンド エミフルMASAKI店 店長/岸本さん
昨年、副店長から店長になったんですが、最初は業務内容についてわからないことだらけでした。でも、すぐ近くに何でも話を聞いてくれる福本さんがいてくれて、とても助けられたんです。不安でいっぱいだった私のために定期的に面談をしてくれて、悩みに合わせてきめ細かくアドバイスをくれたので、本当にありがたかったです。「頑張ろう!」という気持ちになりました。

▼スタディオクリップ エミフルMASAKI店 店長/高木さん
私は店長歴8年になります。日々の業務を繰り返す中で、「あれをやってみたい」「これもチャレンジしてみたい」という想いはありましたが、なかなかそれを言葉にしたり行動に移したりはできていませんでした。でも、福本さんとの面談を通じて、初めて自分の想いを誰かに伝えることができたんです。その後、福本さんがエリアマネジャーに掛け合ってくれ、今は店長業務に加えてドットエスティに関する仕事やスタッフの教育に関する仕事を新しく任せてもらえています。福本さんのおかげで、キャリアに新しい可能性がひらけました。



同じショップスタッフとして働いていても、一人ひとり「やりたいこと」は違うもの。その中でみんなのキャリアを応援し、サポートし続ける福本さん。各ブランドの店長にとっても、彼女の存在がとても大きいことがとてもよく伝わってきました。ママとして、店長として、館リーダーとして頑張る福本さんの活躍に、これからも期待しています!

「キャリカク」とは?
アダストリアで働くすべてのスタッフが、「自分のキャリアを自分で描いていく」ために生まれたキャリア拡大支援プロジェクト。地域に根ざしたキャリア構築の道や、スタッフ個人の得意やキャリアが活かせるキャリアポジションを新たに新設。一人ひとりがよりワクワクしながら働ける環境づくりを通じて、「グッドコミュニティ共創カンパニー」の実現を目指します。


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